2000年7月27日(木)
昨日の晩は、これまでとは打って変わって、涼しいもんだった。・・・・・と言うより、寒いくらいであった。途中、寒さで何度か目を覚ます羽目に。朝になっても、この涼しさは変わらず、テントに夜露がついているくらい。

少し着込んでの出発となり、いつもの通りコンビニまで行ってから、朝食をとることにします。そこまで行くのに、汗がジワリと滲んで来たので、いつものスタイルに戻ります。

本日は、特に見て寄ったりする所が無かったもんで、道中気になったところに寄ってく様にした。今日は、涼しいので、休憩せず20kmを越えて走ることが多く、そのままトリップメーターが60kmを回ってしまって、このままでは、今日は何もせずに終わってしまう。

そんな所まで来ていたところ、『この交差点右折7km、ラドン温泉』の看板あり!こりゃちょっとした距離だが、(往復14km・・・・・3〜4日前なら、絶対に立ち寄らん!)今日の予定から言っても、これくらい走ったって問題ナッシング。その交差点を右折し、一路ラドン温泉へ。

看板には、確か、右折直進7kmって、書いとったよな?なぁ〜んで、いきなり右折を強いられるような交差点がある訳?(直進、左折とも道が極端に狭くなってる。)取り敢えず?右折をし、少し不安に駆られつつも、あと5kmほどなので、何らかの標示が出てるでしょ。・・・・・何の標示も出ないまま、5kmを走ってしまった。

そこで、手持ちの地図で、何らかの情報が無いかと確認することに。ほほ〜う、現在地(と思われる場所)からまだ5kmほど山ン中に入ったところに(温泉は)あることはある。しかし、失望の大きさと、ここまで使ってきた脚の事を考えると、これ以上先には進めない。

仕方なく引き返すのだが、今まで進んできた道を少しでも無駄にしないよう、地図を睨み付けること、しばらく・・・・・良いルートが、見つかるには見つかったんだが、やはり、来た道の大半は無駄になってしまう。

ショックを引きずりつつ、新たなルートに入るも、前半の元気はどこへやら?脚も結構使い込んだ模様。ようやくの事、休憩ポイントを見つけるも、自転車から降りれば、足は震えている始末。うわぁー!疲労しとる!足も気力も、やる気までも。

ここまで来て、頭に浮かんだ場所がある。伊吹山の麓にある、『薬草の・・・・・なんとか?』名前はどうでもええっ!要するにここは、薬草風呂には入れる所。ここを目標にし、自転車を進めることに。

岐阜県境を越える前に、少し遅めの昼食も兼ね、十分な休憩を取ることにします。岐阜〜滋賀の県境はソコソコの峠になってるような印象である。メインルートの国道21号線とは、外れているのだが、どこを通っても同じ様なもんでしょ。って、思っていたんだが、これがいい意味期待を裏切ってくれた。

難なく、岐阜〜滋賀の県境は越えられたのだが、しかし、そこからが辛かった。滋賀県入りしてからって言うもの、伊吹山のふもとまで、延々上り。そして、長い下り。この下りは相当な長さで、この長さがモノをいい、ツーリング中のマックススピードをここで記録。

この下りを堪能し、すぐに看板が出てきた。『伊吹薬草センター』・・・・・おおっ!これだ、これっ!看板に従うこと数100m下ったところに在りました。帰りはこの道を引き返さずに、さらに下って、国道365号線に出られるはずだ。

薬草風呂でゆっくりすること小1時間。今日は長浜にあるサイクリングターミナルで宿を取ることにしよう・・・・・と、入念に場所の確認を行い、(無駄に脚を使わないよう)薬草センターを後に。

長浜市に入るところで、小さな峠があるのだが、本日ももう少しで終わりだ。なんて考え、頑張ることに。そして・・・・・、見えてきました、サイクリングターミナル!施設のほうに自転車を進めるが、人の気配がまるでしない。が、事務所らしきところに人影が。今日の宿泊者は、俺だけかいっ?
長浜市に入る峠にあるトンネル。
なんて考えながら、建屋に入ると、数人の女の子のグループが!ま、それはそれで、少し安心?したのだが、そのグループの内2人の子が、『歓迎○○様』なんて書かれてる黒板を見ながら、『良かった!私達だけじゃ無くって。』・・・・・同感。イヤイヤ、そんな場合ではない!その『歓迎○○様』って書かれてる数がやたら多いこと。嫌な予感が!

的中しました。その予感。・・・・・いや〜もう部屋が一杯でねぇ・・・・・。態度は平静を装うものの、心中穏やかではない。な〜んてこったい!今しがた脚を使い果たしたばっかりだぜ?泣く泣く、そこを後にすることに。

果たして、これからどこまで脚がもつのか?この辺りはすっかり市街地になったしまっていて、とてもビバークできるような場所は無い。琵琶湖湖畔まで行けばなんとかなりそうだが、そこまでいける気がしない。取り敢えず国道8号線に出て、南下しながら考えますか?しかし、彦根辺りが、ボーダーライン。

8号線で彦根に近づくにつれ、なにやら様子が変である。なにか祭りでもあるかのような?でも、なにやら違う。その違和感がハッキリしたのが、ある看板!『鳥人間コンテスト会場こちら』などと書かれている。さらには、ホテルまでもが『鳥人間コンテスト選手歓迎』と書かれた黒板を出してる。えっ、どう言う事?俺の泊まる場所は?

ビジネスホテルに飛び込みで入るも、そこにはやはり、『鳥人間コンテスト選手歓迎』と書かれている。一応、空き部屋があるか尋ねた所、狭い部屋ならご用意できます、だって?もう俺は、どんな所だって良いに決まっている!愚問はノンノン!
移動距離: 121.85km
平均速度: 22.1km/h
トータル移動距離: 570.1km
トータル平均速度: 21.5km/h
お気楽放浪記 > MTBツーリング > 2000年7月28日
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