2000年7月24日(月)
昨日の宿で、地図を眺める事10数分、高山までの道程を考慮すると、とても今日中に行けそうに無い。(前日から頭をよぎっていたのだが。)さらに眺める事、数分。五箇山合掌集落と言うのが、目に飛び込んできた。距離的にも十分に行けそうだったので、高山をあきらめ、こちらに。(もうすでに、ヘタレてたからね。)

それでは例によって、国道8号線で北上し、石川県を抜けるとしますか。学生は夏休みに入ったと言っても、社会はそうではない。今日も早朝からの移動となり、初めの休憩&朝食タイムでは普段の見慣れたコンビニの姿ではないか!土方?の方々が、朝刊やら朝食やら、買いあさっておられる。こっちは、ええ大人のチャリダー。平日から呑気なもんやなって、思われてることでしょう。

2度目の休憩を済ませ、順調に国道8号線を北上している。金沢に入ってから一向にコンビニ(もうすでにコンビニが休憩ポイントとなっているのである。)の姿がない。とうに10kmは越え(前回の休憩からね。)本日の走行距離も40kmを越えている。『こ、ここら辺りで休憩せんと、脚がもたん!』丁度高架下に日陰があったので、一休み。

今いる状況を確認することに。・・・・・ん、あれ?このまま国道8号線で、石川県を抜けたらイカンではないか!金沢東インター辺りで、国道304号線に入ることになってる!金沢東インターって、とうに過ぎとるやん!え〜、戻るんかいな!イヤイヤ、待てよ。もう少し地図を眺めていい道があるやも知れん。

お〜、なんとかぎりぎりセーフって所か?さほどの被害も無く、国道304号線に入れそうだ。304号線に入れば、いよいよ山登り。ここから福光の市街地まで、まだ結構ある。さらには県境越えもせんとあかんので、コンビニを見つけて、水分の確保だけはしっかりと。

やはり、どこの県境もそうだが、この道も例に漏れず、峠になってる。この頃から、登坂車線なるものが、恨めしく思い始めてくる。登坂車線になれば、はやいとこ『登坂車線終わり』って看板出てこねぇかなぁ?なんて思いながら、ペダルを踏みしめます。

頂上を目指していると、途中湧き水の出てある所を発見!これは、迷わずよるでしょ!そこでしばらく一息つけてると、やはり湧き水を見つけたのでしょう、1台の車が。やがて、車の中から中年夫婦の方が湧き水のところへ。この湧き水が飲めるかどうか問答されて、やがて、脇にコップが置いてあるのを見つけて、飲めると判断された模様。その後すぐに車のほうへ戻られた。俺はもう少しここで休んでいこう。

車に戻られたのに、一向に車は出発せず、俺もその様子を眺めてしまった。すると、奥様が車から降りられて、手に何か持って、こちらに来られるではないか!私に差し入れを持って来て下さったのである。いや〜有難いことです。

さて、出発することしばらく。いよいよ登坂車線も終わり、待ちに待った、下りです。県境も越え、富山県に入ります。入ってすぐに、温泉があるではありませんか。昼前だったので、ここでしばらく休むとします。初日に日焼けしすぎて、温泉につかるも、肌が痛い。

温泉施設のテレビで、天気は今晩から下り坂、なんてこと言ってる。すると今晩も宿泊施設を利用しようとするかな?早速地図でもって、今日の目的地辺りに適当な宿泊施設が無いかと探すことに。・・・・・あった、ありました。平村に国民宿舎が!今日はとりあえずここまで、頑張りましょう。

平村に入るには、これまた峠を越えることとなります。その峠、地図で見る限りでは相当な物である。なにとぞやさしく僕を迎えてね。途中のコンビニで、昼食&水分補給を済ませて、いよいよこの峠に挑むことに。

山の麓までは、ダラダラした上りが続き、いよいよ本日のハイライト部分の峠に差し掛かります。すると現れやがった、登坂車線!一気に上りもきつくなり、自転車のギアはインナー×1速に。スピードメータを覗き込んでも数km/hしか出とらん!早くも牙をむいて襲いかかって来た。もう少しやさしく扱ってよ!
国道304号線展望所より、福光町を望む。
いつまで続くのかと思わせるこの登坂車線!辛抱たまらず歩きで上ることに。休憩をとって、また自転車にまたがり上ります。辛抱たまらず歩きで上ることに・・・・・って、こんなことを何度か繰り返す。ハッキリ言って泣きそうです。それは、途中の看板に出たあった『五箇山まで12km』と言うのを見た瞬間!

山の頂上はもうすぐそこなのに、なんで10km以上もあんねん!この辺りから比較的?上りも緩やかになってきたので、本当に最後の気力を使って、ペダルを踏みます。するとどうでしょう?2〜3kmも進まないうちに登坂車線も終わりを告げ、トンネルにさしかかるではありませんか!トンネルの前半こそ、ゆるい上りだったが、後半にかけては下ってくれてる。ここで一気にスピードアーップ!
国道304号線、五箇山トンネル
五箇山トンネルを抜け、ここより下り!
トンネルを抜けると、やはりと言うか、当たり前と言うか、下っております。おもわずニンマリ!しかし、もう上れんぞ!足はそう言っております。車にも追いつきそうな勢いで、下っていき、ようやく国道156号線に接続する所へ出てきました。ここから、国民宿舎まではそう遠くない。156号線を南下し、数kmで、国民宿舎への看板が出てまいりました。

なんと!見えている国民宿舎は、山の中腹!そこまでは嫌が応にでも上らねばならん!しかも飛び込みだし、必ず部屋が取れるとも限らん!もうこの時点で、死活問題である。頼む神様ァー!!

すがる思いで、受付へ・・・・・。『ハイ、部屋はご用意できます。』・・・・・神様はいました。助かりました。明日は、雨の様だし、さてさて、どうすっかな?取り敢えず今日はオヤスミ・・・・・。
移動距離: 90.67km
平均速度: 18.6km/h
トータル移動距離: 319.4km
トータル平均速度: 21.1km/h
お気楽放浪記 > MTBツーリング > 2000年7月25日
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