九頭竜峡へ
2001年10月20日。
8:30に携帯電話のベルが鳴る。珍しい事もあるもんだ。
電話の相手は私の友人。

「おう、起きてたけ?」
「おう、起きてたぞ。なんや、暇なんけ?」
「ツーリングに行かへんか?」

話はまとまり、1時間後に私の家に集合だ。

どうも電話の内容を聞くと、行ってみたい所があるんだと。
下見しておきたいキャンプ場。それが彼の希望なのだ。
場所は福井県九頭竜峡のそば。
それにしても、今日はなんてツーリング日和なんだ。バイクに乗らなければ勿体無いくらいの日。それを私は、バイクに乗らずゆっくりしようとしていた・・・。

待っている間、私は地図の確認をしておく。
ここ最近、北陸方面に向かう事が多い。先週もそうだったように。
なので、出来るだけ違う道を選択したいのだが、どうも同じ道になってしまう。
ま、これだけは進みながら考えますか・・・。

友人が私の家に着いたのは、10:00前。約束の時間より少し遅い。
行先も行先なので、サッサと出発する。

毎度のさざなみ街道には出ずに、メロン街道なるものを突き進む事にする。
メロン街道も477号線に突き当たり、そこから477号線を北上し、中主町からは、やはりさざなみ街道に出てしまう。

さざなみ街道を順調に北上し、木ノ本に出る。やはりここから8号線に乗って敦賀を目指す事になった。
8号線を少し走ると、トライブインがあるので、そこで小休止だ。

小休止のついで、道の確認をしておく。
地図を眺めると、8号線を走らずに、365号線に入れば武生市まで走れる。なので、365号線に入る事になった。
私自身、冬場以外で365号線を走るのは初めてだ。おまけに栃ノ木峠を越えるのはホントに初めて。だから新鮮さがある。

8号線を少し北上し、県道140号線に入って365号線に出る。
途中、1車線の暗いトンネルを抜けるのには肝を冷やす。ほとんど前が確認できない。

トンネルを抜けると、365号線だ。
それを今庄町方面に向かう。交通量も少なく、なかなか快適。
椿坂峠は、スキーの時期に走ると難所の1つ。それも今回は雪がないので・・・などと安心はしていられない。
油断していると、ガードレールを飛び越えそうな感覚に襲われる。

余呉スキー場を越えると、私には未踏の地となる。
道は多少荒れ気味だが、コーナー1つ1つがなかなか楽しい。それに付け加え、スキー場の雪のない景色もなかなか見ごたえはある。

栃ノ木峠を越えると、しばらくして見覚えのある道になる。見たくもない道。
冬場、延々とスキー場の駐車場待ちを味わったその道。
今は1台の車の姿もない。その見覚えのある道を一気に抜けていく。

今庄の市街地に近づくと、昼飯にする事にする。
なんでもこの辺りはそばが美味いらしい。なので、手打ちそばなる看板を見つけると、そこの駐車場にバイクを向ける。

そば屋に入ると、そば屋ではなかった・・・その雰囲気が。
夜にはスナックとなっているであろう、その雰囲気。間違いない。
入ってしまったものは仕方がない。なので、席につく。
そう言えば、昔、ツーリングで香川県に行った時も、そこのうどん屋は良く似た雰囲気だった。

その事を思い出すと、あながち期待はずれなことも無いだろう。
私は『葉わさびおろしそば』を注文する。
出てきたそれは、私のイメージ通り、美味しかった。

食べ終わると、まだ向かう先は大分先なので、早々に出発する事にする。
365号線を突っ切って、8号線に出る。
8号線を少し北上して、県道2号線に入る。こっちの道の方が距離が短い。

県道2号線から県道25号線に入り、福井市内を目指す。
後で地図を確認すると、この道は間違っていた。
県道25号線には入らず、そのまま県道2号線を走る予定だったのだが。

県道2号線、県道25号線とも、交通量は少なく、思った以上に時間を稼げた。
県道25号線から158号線に入ると、九頭竜方面にバイクを向ける。

158号線はやや車の数が多く、道路工事のせいもあって、進み具合が悪いが、大野市を抜ける頃にはまた快適になる。

あまり快適だったもので、すっかり目的地の事を忘れてしまいそうだった。
で、現在地を確認すると、案の定通り過ぎていた。
来た道を少し引き返すと、考えられる道に入って行く。
その先がご名答、目的地であった。

ホントにここが?
私は何度となく友人に尋ねた。友人も同じ気持ちだったに違いない。
なんで、ここなの?

「会社のオッサンが、ええとこや〜って言うとたし・・・」

それで?ここで何をしろと?
私は心の中で何度となく繰り返す。周りの風景は悪くない。むしろ良い感じなのだが、風景が1つの目的でも、ここはキャンプ場だぞ?
何処でキャンプ出来るんだ?

公園とも取れるそのキャンプ場をしばらく眺めている。
それしかする事がない。
する事もなくなったので、早々に引き返す。
九頭竜峡。
九頭竜線が脇を走るキャンプ場。
158号線を大野市まで引き返した所で、給油を済ます。
そして、来る時に通ろうと思っていた道で帰る事にする。
美山町まで158号線で引き返し、そこから県道2号線に入る。そして476号線、再び県道2号線と走る。

またこの道が、2車線を確保して、交通量も少ないから、快適に飛ばせる。
おまけに景色も川沿いを走り、素晴らしいものだった。
特に川の流れが止まっているような所があり、時間も止まってしまいそうだった。

付け加えて、476号線から県道2号線に戻り、峠を越えるところがある。
道に変化があって、適度に楽しむ事が出来る。
ツーリングマップルではお薦めルートにはなっていないが、どうしてどうして、充分お薦めできる。

県道2号線から武生の市街地に入ってくると、8号線に突き当たる。
8号線をしばらく南下して、マクドナルドで作戦会議だ。

私の友人は、強く高速道路を利用したがっていたが、まだ少し日が昇っていたのと、時間的にも大差ないという事を説明して、8号線をひたすら南下する事に決定した。

17:00に迫っていた時間だが、8号線の快調な流れは滋賀県に戻るまで続く。
滋賀に帰ってきた頃にはすっかりと暗くなっていたが、流れが順調なのでさほど気にもならない。
が、気温の方は、その路面表示の10度後半とは、にわかに信じ難いくらい冷え込んでくる。

木ノ本で8号線ともお別れして、さざなみ街道に入る。
さざなみ街道も、交通量が不思議と無く、結構なペースで走れる。

水鳥公園で、コーヒータイムとする。
すっかり身体が冷え込んでしまって、クラッチを握る手が痛い。
ホットの缶紅茶でまず手を温める。そして口を潤す。

友人とお互い、疲労の色は見せないが、いい加減寒さにはうんざりとしている。
日はすっかり沈んで、灯かりの少ないさざなみ街道は、闇に包まれている。
少しの寂しさを感じながらも、家路に急ぐ2台。

友人は晩飯を用意してもらっていないので、適当な所で晩飯にする。
と、言いたいが、さざなみ街道を走りつづけると、飯が食べれる場所は無いに等しい。
そこで、近江八幡を過ぎた辺りで、県道2号線に向かう。

県道2号線は、やや混雑していて、今までのような走りは期待できない。
大人しく、車の列に並ぶ。
野洲の駅前を過ぎて、守山市内から8号線に出てすぐの『餃子の王将』で晩飯だ。

つい先日、餃子を嫌というほど食っていたので、私は焼き飯と麻婆豆腐にする。
友人は、そんな私の事を気にせず餃子2人前を頼む。
ま、餃子は当分ええわ・・・。

晩飯を食べ終わると、ここで解散。
家まではお互い数kmなので、気を緩めず帰るとする。

本日の走行距離:427.7km
・・・今回は走りっぱなしだった。なので写真はほとんど無し。
しかし、新しい道が発見できたので、それは収穫だったか。
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