２０００年７月２６日（水）
さ、昨日はゆっくり出来たので、体調は万全！気力十分？で、本日の移動にかけます。昨日の雨で、気温もだいぶ下がった模様、嬉しい限りです。出発は、少し遅めの８：００となりましたが、やっぱり涼しいですね。 さらに、地図を眺めるところ、峠らしい峠はなさそう。道中、御母衣ダムがあり、おそらくはそこの上りで、後は下りだけっしょ！楽勝！楽勝！・・・・・この考えは甘かったようだ！ 合掌集落を尻目に、また合掌集落を迎える。さらには、岐阜県入りしてから白川郷が控えている。富山と岐阜の県境は、あっけなく越える・・・・・ってオイ！何でまた富山県に入るねん！やはり簡単には岐阜には入れんのか？そしてまた岐阜県にあっさりと入る。・・・・・また富山。うわぁ〜！殺すならあっさりと殺してくれっ！・・・・・そんなこんなで、この県境入り混じり区間も終局を迎える。フゥッフゥッ。
	下に合掌集落を眺める。
それでは改めて、御母衣ダムを目指す。御母衣ダム・・・・・。巨大なロックフィルダムで､その勇士は、南下して訪れるチャリダーを圧倒してやまない。・・・・・うん！ちょっと大げさかな？しかし、目の前に広がるその姿は、城壁さながら。そして、本日１番の上りもその牙を剥こうとしている。
	前方に御母衣ダムを眺める。
その城壁を落とさんと、チャリダーはその上りに耐え、今、クライマックスを迎えんとする。急激な上りも姿を消し、平穏な道がその顔を見せようとしている。ハッハッハ。ここまでくれば、楽勝でしょ！ 上りきるまでに、しっかりと脚を使い果たしてしまったが、少し休憩を取れば、回復するでしょ。何より精神的に、本日のヤマ場を乗り切った、ってのが大きかった。・・・・・その後のこともつゆ知らず。
	御母衣湖
御母衣湖を横目に、軽快にスピードを増す。フッフッフ、これってチョット下ってるよね！景色を楽しむ余裕さえ出てきた感じ！ ところが、御母衣湖湖畔も後半に差し掛かる頃、スピードの乗りがイマイチに。おやっ？確かに下ってるはずなのに、ギヤが軽い方へ、軽い方へと。少し疲れてきたかな？なんて思ってもみたが、何か様子が変わってきた。いんや！これは下ってなんかいない。むしろ上っておる。 それが確信に変わったのは、御母衣湖を過ぎてからであった。もうこれは感覚の問題ではない！明らかに上っておるっ！どうなっておるんじゃ！確かにここからは下りのはずでは？思い込みも、はなはだしい。すっかり意気消沈し、さっきの勢いもどこかへ吹き飛んでしまった。 ペダルを踏む足も力なく、気力さえも風前の灯火となるも、空ろ虚ろ前へと進む。足が一杯になった時点で、一休み。地図で現在地の確認と、これからの道中、何があるかを確認することに。数ｋｍ先にある分水嶺。・・・・・何これ？ 分水嶺公園。そこに寄ってみて、事の核心に触れる。・・・・・何々、ここは、荘川（日本海）、長良川（太平洋）の源流となる場所で、ここより、日本海へ流れる水か、太平洋に流れる水かが別れるところ。・・・・・ふ〜ん、なるほど！って言うことは、これから俺っちは、太平洋へ流れる水と共に、この場所より下っていけるって訳ね。おっしゃー！
	分水嶺でのショット！
そこからは、今まで上って来た分を一気に吐き出す勢いで、気分は爽快、足取り軽快、愉快痛快スピード感を楽しむ事に。それにしても、よくもここまで上ってきたなって位、下っていきます。 この辺りは、冬は毎年のように通う、スキー場の群生地。勝手知ったる庭のように、自転車を進め、本日のビバークポイントを探すことに。２０数ｋｍ先に、日本まん真中温泉って言うところがある。とりあえずここまで行ってから、近くで、ビバークしますか。
	楠の大木、無人駅、長良川鉄道！
日本まん真中温泉は、主要道の国道１５６号線とは離れた場所にあります。長良川鉄道がすぐそばを走っていますが、誰がこれに気づく？ここの温泉の雰囲気は、まさに地元の憩いの場、的雰囲気を感じさせずにはいられません。入場料？も、清掃協力費と言う名目で集められており、その協力費もその人の気持ち次第と言うことです。
	日本まん真中温泉（子宝の湯）
ここは、２００円を協力費として納め、早速入浴。ここでは、体を洗うことは禁じられており、中で入浴をされている方は、地元の方ばかり！地元でしか通用せんような話が飛び交います。 温泉からあがり、駐車場の一画にテントを張らさせてもらうよう、お願いをしたら、快くＯＫを戴きました。さすれば、温泉前で、小さなビアガーデンのような店があったので、軽く１、２杯ビールを煽り、本日の旅も終了です。
	駐車場の一画にテントを張る。 すぐそばに長良川鉄道が走る。
移動距離： １２８．８５ｋｍ 平均速度： ２２．１ｋｍ／ｈ トータル移動距離： ４４８．２５ｋｍ トータル平均速度： ２１．４ｋｍ／ｈ
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